REPORT 現地レポート

【5人制女子 / 予選ラウンド第3戦】日本102-83ナイジェリア:試合後コメント

2021年8月2日

■トム・ホーバス ヘッドコーチ

町田選手がアシスト(1試合15本)のオリンピック記録に並びましたが、しかも20分間の出場で達成できたのはすごいことです。その記録を知っていれば、もう少し出していました。今日は3ポイントシュートが19本決まり、しかも49%と高い確率だったことがこの記録につながりました。

今日の試合は、予想をしていなかったゾーンディフェンスでナイジェリアはスタートしてきました。ディフェンスがアグレッシブで、フィジカル強くプレッシャーをかけてくることは分かっていたが、ゾーンディフェンスだったことに少し動揺もありました。しかし、それに対するオフェンスも準備してきているので、選手たちはしっかり対応してくれました。3ポイントシュートが1本決まり、そこから勢いに乗って良いバスケットをして勝利することができました。決勝トーナメントへ向けて弾みがつく勝利であり、今後の試合も自信を持って戦っていきたいです。

ーー決勝トーナメントへ向けて

強いチームが揃ったこのグループで、2勝できてことが良かったです。3試合を通して、我々のプレーも徐々に良くなってきています。次の対戦相手は決まっていないですが(※本日全ての試合が終わった後、組み合わせ抽選実施)、自分たちのバスケットができれば勝てると思っていますし、自信があります。楽しみです。

■#0 長岡萌映子選手

予選ラウンドの3試合を終え、日本としては良いバスケットができていると思っています。今日は宮澤(夕貴)選手と林(咲希)選手が当たっていましたが、3ポイントシュートを狙うのが日本のスタイルであり、今日はそこが良かったです。他の2試合では速さや起動力を出すこともでき、その時々で自分たちの得意なバスケットが出せていますし、手応えも感じています。

アメリカ戦もそうでしたが、第2クォーターは自分が身体を張ってディフェンスすることで流れを変えることができたと思っています。そこから宮澤選手や林選手の3ポイントシュートで勢いに乗れました。自分はシューターではないし、ポイントを獲りに行ければ良いですが、それよりも今はディフェンスで粘ったり、身体を張ることが今の自分の仕事です。それを前半はできたと思います。海外の相手はやっぱり大きくて強いですし、髙田(真希)選手の負担も大変なので、そこを助けて身体を張ることが自分の仕事です。

■#8 髙田真希選手

前半はなかなかリズムが作れず、相手に簡単にリバウンドを取られたり、タフなディフェンスから簡単にボールを取られてしまった時間帯がありました。後半はもう一度気持ちを切り替えて、自分たちの良さであるディフェンスからアグレッシブなプレーを徹底したことで、良いオフェンスにつなげることができました。予選ラウンドでの3試合は、40分間自分たちのバスケットを徹底することが目標でしたが、まだまだできていません。勝てたことは良かったですが、これから先の戦いは40分間自分たちのバスケットができなければ勝てないので、チーム一丸となって徹底していきたいです。

ーーアメリカ戦からの修正点は?

細かい部分はありますが、ひとつは気持ちの部分です。出だしで絶対に負けない、シュートは思い切って打ち続ける気持ちが大事です。今日はシューター陣が打ち続けたことで、良いリズムで決めてくれました。そうすることでインサイドも空いて、ペイント内へのカッティングやドライブも効いてきます。どんな相手でもシュートを打ち続けることは、これまでも練習してきたことです。特にシューターは、打ち続けることが役割であり、それを今日は徹底してくれたのが良かったです。

ーー決勝トーナメントへ向けて

これからはトーナメントになり、負けたら終わりです。試合開始からしっかり集中して臨まなければいけないです。また、次々に試合に出ていく選手たちが、それぞれの役割を果たしていかなければいけません。技術的なことに不安はありませんが、気持ちの部分がこれからの戦いは一番大事になります。自分が一番経験しているので、その気持ちの部分の大切さを強く伝えていきたいです。

■#13 町田瑠唯選手

今日はよく3ポイントシュートが入りましたが、前半は少し自分がチームに良いリズムを作ることができませんでした。でも、後半はしっかりディフェンスから走るバスケットにつなげることができ、そこは良かったです。

ーーアシスト15歩を決め、オリンピック記録タイになった感想は?

私自身はアシストの数を気にしていませんでした。まわりの選手が走ったり、良いスペースに動いてくれたことで、アシストの数がついてきます。自分ではなく、まわりの選手たちに感謝しています。

今日のゲームはシューター陣の調子が上がっていたし、自分のドライブにディフェンスが寄ってきたことも分かっていたので、自分が攻めるよりもシューターやダイブしてきた選手へのパスを狙って、スペースを広げることを意識していました。でも、次の試合では3ポイントシュートを警戒されると思うので、自分もドライブをしっかり意識して、そこからキックアウトできるようにしていきたいです。

■#27 林咲希選手

アメリカ戦後、ホーバスヘッドコーチから3ポイントシュートの確率が悪かったと言われ、逆にアメリカの選手たちはこちらがハードにチェックしに行っても決めていたのが自分の中ではすごく印象的でした。その経験があったからこそ、今日の試合ではどんなにプレッシャーをかけられても決めたいという気持ちがありました。

町田選手らガード陣が自分の動きをしっかり見ていてくれました。他にもドライブからキックアウトをしてノーマークを作ってくれたので、あとは打つだけでした。自分からボールを呼んだのが、すごく良かったかなと思います。

最初にウォームアップしたときのシュート感覚はそこまで良くなかったですが、しっかり身体を温めて、試合40分前の時点では良い感覚で打てていると感じました。そこで、思い切って打って行こうと決めました。前半は相手のシュートが入って苦しい流れでしたが、ディフェンスから3ポイントシュートを決めたことで、悪い流れを断ち切れました。

■#88 赤穂ひまわり選手

試合前にホーバスヘッドコーチから、「相手はアグレッシブに来るので気持ちが大事だよ」と言われていました。それなのに、その入りで相手に押され気味になってしまったのは反省点です。相手のディフェンスでプレッシャーはかかっていましたが、それでも負けずにドライブに行こうと思っていました。前半は相手のゾーンディフェンスに対し、林(咲希)選手の3ポイントシュートが当たって、そこで攻めることはできていましたが、自分のプレーはできていませんでした。マンツーマンディフェンスでもう一度相手がプレッシャーをかけてきたら、積極的にアタックしようと思っていましたし、後半はそれが出せて良かったです。

ーーこれから2日に1度試合が続き、負ければその時点で終わる決勝トーナメントへ向けて?

今日からすでに負けたら終わる戦いがはじまっていたと思っています。今日の試合に勝って次に進むことが決まりましたが、これからはより一層強いチームとの対戦が続くので、もっと日本のバスケットスタイルを突き詰めて戦っていきたいです。

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